はじめに

試算表や決算をするのは、何のためか?という話からですが

一つ目は社長のため、二つ目はラオウ様のため、三つめは金融機関のためといつも言ってます。

今回は、社長のため、と金融機関のためとなります。

社長にはしてもらいたいし、金融機関の大事な財務指標となります。

流動負債とは

流動比率は「(倒産に対する)短期的な安全性」を表す数字になります。

ちなみに、

流動資産は一年以内に資金化可能な資産で、

流動負債は一年以内に返済しないといけない負債のことです。

流動比率=流動資産/流動負債×100

という計算で表示されます。

ですので、安定した資金繰りを考えるならば流動資産が流動負債が多いほうが絶対条件です。

流動比率の目安

いろんな見方がありますが

①200%以上は優良

②100%以上は安全水準

流動比率は高ければ高いほどいいとされてますので、200%は2倍ですので支払い能力が高い会社と判断されます。

③99%以下は危険水準

100%を下回るということは、資金ショートを一年以内に起こす可能性があることを示しています。

ですので、早急な改善が必要です。

となっているのが一般的です。

業種によって見方は変わる

小売業は、ほぼほぼ現金取引で、仕入は翌月払いなので、「流動資産は小さく、流動負債は大きくなります」ということは、流動比率が低くなります。

ちなみに、

2021年度の経済産業省の発表によると中小企業平均は147.43%となっているのでまずはここをめざせばよいと思います。

おわりに

ただし、この財務指標では欠点があります。

お金に換えやすい資産といっても、受取手形のようにすぐに現金化できないもの、在庫の中で何年も売れ残っているものがあると正確には計算が難しくなります。

ですので、「お金に変えにくい資産」を取り除いた「当座資産」が必要となります。